近年のキャンプブームで自然の山を使ったキャンプ(野営)が人気です。更に、自然の山で「ブッシュクラフト」を楽しむ方々も増えました。
ブッシュクラフトと言うと熟練者が、自然の中でワイルドな生活?キャンプ?をしているイメージがあるかもしれません。
でも、そんなに高度な技術や知識が必要なものではありません。
もっと気軽に楽しんでも良いんじゃないかなと思います。
そこで、ブッシュクラフト雰囲気を味わえる入門編をご紹介します。
野営だからこそブッシュクラフトを楽しもう!
ブッシュクラフトとは
ブッシュクラフトの意味
ブッシュクラフトとは、「bush(やぶ)」「craft(作る)」の組み合わさった言葉で、合わせると「自然生活の知識」と言う意味合いで使われます。
ひらたく言うと「自然にある物を活用して、不便を楽しみながら生活する知識」となります。自然の山でのキャンプは、その訓練や学びを得る時間と言う考え方も出来るかなと思います。
究極なところまで行くと「木を擦って火を起こし、狩猟で食を得て、木々で棲み家を作る」となりますが。。
こうでなくてはイケナイと言う事より、自然を慈しみ楽しむ事が始まりかなと思います。
野営で最初に楽しみたい3つのブッシュクラフト
自然の山でキャンプする機会を得たら、簡単なクラフトを楽しんでみましょう。
ココで紹介する3つの「craft(工作)」はとても簡単です。でも、雰囲気をグッと上げてくれます。
- ランタンポール 名前の通りランタンを吊るすポール
- 吊り下げハンガー 鍋料理や湯沸かし用のハンガー
- ファイアーリフレクター 防風や反射熱の壁
絶対ダメ!
ブッシュクラフトの基本精神は、自然と共存する事。
生きた木は極力切らず、立ち去る時は痕跡を残さない。人間の楽しみの為に自然を壊さない意識が大事です。
ランタンポールは好きな高さで明かりを
地面に置いても雰囲気があるオイルランタンですが、好きな位置、好きな高さで吊り下げるポールがあると便利です。
Yの時になる倒木(直径3cm程度)を見つけて作ってみましょう。
手斧で地面に刺す先端を尖らせます。
手斧の裏を使って地面に打ち付けます。
安定して動かない位になったら完成。
※倒れない様に確実に。燃料溢れると山火事に!
完成したら、ランタンを吊るして高さと安定感を確認。
吊り下げハンガーで調理を楽しむ
吊り下げハンガー(正式名称では無いかも。。)はYの字の枝2本と真っ直ぐな枝1本の3つで作ります。
Yの字の枝は、同じ長さになる様にノコギリでカット。
焚き火台の火の位置と吊るす鍋やボトルの取っ手の長さを考慮して打ち込みます。
Y字の枝が水平に打ち込めたら、鍋の取っ手を枝に通して吊るします。
鍋を吊るす場合は、水を入れた鍋で安定するかも確認しましょう。
大きい鍋は?
ソロキャンプ用の鍋であれば耐えれますが、複数人用や重い鍋(ダッチオーブンなど)の場合は「トライポッド式」(三本の枝で支える方式)をおすすめします。枝も直径3cm以上のシッカリとした物を選びます。
ファイアーリフレクターがあれば多少の風は防げる
ファイヤーリフレクターとは、焚き火を守る壁?です。
- 風で火の粉が舞うのを防ぐ。
- 熱の蓄積で燃焼効率を上げる。
- 反射熱で体を温める。
など効果バツグンの壁です。
壁を作るには同じ位の太さの倒木が沢山必要です。カットする事を考えると直径5cm程度が良いと思います。
カットする長さは、焚き火台幅の2倍を目安に。
壁を支える柱は先端を尖らせて4本打ち付けます。
挟み込む柱は、壁となる木を挟んでみて位置を決めます。
両端に柱を打ち込んだら、壁を作っていきます。
柱が広がって安定しない時は、柱を更に深く打ち込むか、広がらない様に紐で縛ります。
高さは、焚き火高さの2倍を目安に。
更に効率を上げるには、両サイドを同じ様に作るか薪で壁を作るとより効果UPです。
注意ポイント
焚き火台との距離は15cm以上離して設置します。燃焼熱だけで壁が自然発火場合があります。
自分だけの秘密基地がブッシュクラフトの楽しみ方
ブッシュクラフトの醍醐味は、自分専用の秘密基地を作る感覚かなと思います。
子供の頃によく作った秘密基地。その大人バージョンがブッシュクラフトですね。
基地を作り、焚き火を見つめて時間を過ごす。
至福の時間です。
編集後記
「ブッシュクラフトはこうあるべき!」と言う方もいます。
でも、所詮キャンプの時の「真似事」と言う側面もあります。大切なのは怪我をしない事、火事や事故を起こさない事、自然をなるべく壊さない事の方が重要です。
そして、「楽しむ事」です。
少しずつ経験を増やして自然に身をおいてユッタリとした非日常を楽しむ事が本当の意味の「ブッシュクラフト」ではないかなと思います。
難しい事や高度な事を求めるより出来そうな事から始めて楽しむ。是非、チャレンジしてみて下さい。
ご紹介したグッズ
尖らせ、打ち込む。
ブッシュクラフトナイフの定番