暖かくなってくると山野営でもタープ泊が可能になります。
キャンプ場だとタープ・ポール・ガイロープが必要になりますが、山での野営だとポールを使わず張ることが出来ます。
その分、バックパックも軽量化出来るし、張る時間も大幅に減らす事が出来ます。
そこで、motto的な簡単野営タープの張り方をご紹介します。
ポールを使わない野営タープの張り方
野営タープ泊の環境と基本ガイロープ
山での野営タープは、ガイロープを張る安定した木が2本必要です。
タープのテンションを張る時に掛かる力に対してビクともしない太い木が理想です。
ガイロープを簡単に張る方法は、数種類の長さのガイロープセットを作っておく事です。
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タープ張り用でも使うガイロープセットは7m前後です。
ガイロープセット先端の輪を活用して通すだけ。
簡単です。
もう1本は自在結びを使ってテンションを調整します。
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もう一つのアイテムが、輪を作ったガイロープ・リング。
通常は軍幕ハトメに通してペグダウンするアイテムです。
このガイロープ・リングとカナビラで軒部分のタープテンションを作ります。
タープ張りの基本 Aフレーム
Aフレーム
タープ設営の基本となるAフレーム型
有効面積も広く、様々なアレンジが可能でテントとの併設出来る張り方です。ハンモックとの相性も抜群。
今回の張り方は、『日差しを遮るディキャンプ』やテントと合わせて『小川張り型』にも出来る基本形です。
使用アイテム
- DDタープ3×3
- ガイロープセット7m
- ガイロープセット1.5m 4本
- ペグ 4本
- ガイロープ・リング 2個
- カラビナ 2個
タープの角は1.5mガイロープセットの輪で取付け。
テントを入れたり中での居住性を上げる時は、軒の高さを上げます。
テントとして使える クローズドAフレーム
クローズドAフレーム
プライバシー性が高く、悪天候にも対応できる張り方。
慣れない時は設営時にタープの軒高さやペグダウン位置の微調整が必要です。
今回の張り方は、完全クローズにした場合です。
居住面積は1.5m×1.5mなので若干狭い感じです。片側オープンスタイルだと十分なスペースが確保出来ます。
使うアイテム
- DDタープ 3×3
- ガイロープセット7mm
- ガイロープ・リング 2個
- カナビラ 2個
- ペグ 6〜8本
ガイロープ・リングは輪を潜らせてカラビナで留めているだけです。
締めるとガイロープの抵抗である程度強く保持できます。
サイドは2本ペグダウンでも大丈夫ですが、3本ペグダウンするとクローズ感が増しますね。
雨の跳ね返りも防げるので、悪天候でも大丈夫です。
中の雰囲気は軍幕に近いですね。
プライバシーを確保 アディロンダック
アディロンダック
オープンタイプの中でもプライバシーが保てるので人気の張り方がアディロンダックです。
室内空間も広く、ディキャンプ向きです。
使うアイテム
- DDタープ3×3
- ガイロープセット7m 1本
- ガイロープセット2m 1本
- ガイロープ・リング 2個
- カナビラ 2個
- ペグ 4〜6本
アディロンダックの特徴が前面先端。
下げたり、上げたりで焚き火にも対応できます。
アディロンダックの軒もガイロープ・リングで張ります。
サイドのペグを先に決めてから、背面をペグダウン。
居住性は抜群ですが、前面側が風上だとアオラれる事も。
テントと同様で背を風上に。
背面中央を張る事で更に室内を広く出来ます。
まとめ
山野営でのタープ泊・タープ張りは自然を最大限活用することで、簡単に張ることが出来ます。
ポイントは太い2本の木と平らな地面の位置が丁度よい場所です。
春から秋までタープのみでキャンプを楽しめるし、急な天候変化で雨を避ける屋根として追加設営する時も素早く対応できます。
ご参考に!
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