野営とキャンプ場では装備する『切る道具』を変えた方が良いと思います。
キャンプ場で切る・割る薪と野営地で集めた薪では違いがあります。切る対象物が変わるので、斧の種類やノコギリの長さを変えます。
そこで、mottoが野営で体験して装備している『切る道具の選び方』をご紹介します。
野営を楽しむ為の切る道具
キャンプで切るシーンは調理以外とすると、薪を切る割るがメインです。
よく使われるのが、『斧』『ナタ』『ノコギリ』『ナイフ』です。基本的にキャンプ場でも野営地でも使う道具としては変わりません。
変わるのは、大きさや長さ、強度です。
倒木を削る。掘る。薪を割る。
野営地での薪は倒木や玉切りされて放置された間伐材などです。
市販されている薪と違い、丸太の状態から割っていきます。
斧派とナタ派に分かれると思いますが、雰囲気と振り回す⁉事を考えると斧が優位かなと思います。
ラフに使うなら刃が厚いレギュラーサイズ
野営地にバックパックで行くときは、コンパクトな38cmタイプが多いです。
海外では45cm以上の薪割り用斧を装備するキャンパーも居ますが、重量も重くなるので避けたい所です。
38cmの斧で丸太を割るのは結構大変。
乾燥しきれていない生木などは使い方もラフになりがちです。ラフな使い方では軽量タイプの斧では強度的にも心配です。
ラフ使いでは、刃厚があって重い斧が便利です。
とにかくラフにガンガン打ち込む用は2,000〜4,000円程度の安い斧を使っています。金額的にも安心して使えます。
倒木枝やブッシュクラフトには軽量タイプが最適
丸太から割るのではなく10cm以下の枝やファイヤーリフレクターの製作などの場合はキャンプ用軽量斧が便利です。
軽量なので振り回しも楽。女性キャンパーにもオススメです。
使い方もそんなに無理をさせない斧なので、ハスクバーナーの良い斧を使っています。
倒木を切る。薪を切る。
野営で最も活躍するのがノコギリです。
倒木を使いたい薪の長さにカットするシーンはたくさんあります。
使うノコギリは剪定用の刃が粗いタイプです。
木工用と違ってラフにガシガシ切るノコは中々気持ち良いです。
野営地で切るシーンも多いので、効率を考えると240mm以上の長いノコ刃の方が便利です。
キャンプ場では長いノコはチョット周りに不安を与えかねないので、コンパクトな125mmがオススメです。
薪のバトリング・ファイヤーツリー、火を起こす。
薪に使える長さにカットした薪を細く着火用にする場合(バトニング)はナイフの出番。
サバイバルナイフの様にゴツいナイフではなく、コンパクトな100mm〜150mm程度のナイフです。
モーラナイフなどがメジャーですが、野営では特に刃厚がある物を選びましょう。
意外とラフな使い方やバトニングでは刃厚が無いと折れる危険性もあります。
野営地での緊急メンテナンス
野営地では不測の事態も起こります。
無理してコジッたり、石に当てたりして斧やナイフの刃が欠ける事も。
緊急メンテナンス用の砥石やヤスリがあると便利です。
携帯に便利なオイルストーンタイプ
斧のメンテナンスはオイルストーン!と思っている方もいらっしゃいます。
これは、斧文化の欧米では水が浸透する砥石が少なかった事が由来です。
日本では水に浸透する砥石が多く取れました。(刀研ぎは水と砥石ですね。)
とは言え携帯するとなると、水を使う砥石では飲用水を研ぎは時として不便な事もあります。
そこで、携帯に便利なオイルストーンがオススメです。
最初に粗い面で刃欠けを修正して、仕上げ面で仕上げる。
円を書く様に研ぐと綺麗に研げます。
仕上げは自宅に戻り、砥石で整える感じです。
ナイフなどはステックダイヤモンドヤスリも便利
もっとコンパクトで軽量なスティックタイプのダイヤモンドヤスリもオススメです。
両面がヤスリになっていて荒砥ぎ用#400と仕上げ用#1000が付いています。
現地で緊急に研ぐ必要がある場合はこの1本でナイフから斧まで研ぐ事が可能です。
重量を増やしたくない時はこちらです。
まとめ
野営地では、刃物の扱いもラフになりがちで出番も多いです。更に切るサイズも比較的大きく、太い場合があります。
そうなると、切る効率と強度が必要です。
野営地では、大きめ、長めの切る道具を揃えて快適に不便を楽しむ⁉そして無骨さも。
今回の記事を参考に野営地用切る道具をセレクトしてみて下さい。
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