ソロキャンプで人気の軍幕テント。
シンプルで無骨さが人気です。ただし、軍用だけに居住性は。。。(軍用なので当然ですが。)
特にポールの位置で居住性が変わります。
そこで、軍幕の必須アイテムが『二股化ジョイント』です。市販もされていますが、意外と高価です。
そこで、ホームセンターで買える部品を使ってDIYしました。
軍幕二股化ジョイントの作り方
二股に使う部材の解説
二股化に使う金具類は様々ありますが、なるべく加工を少なく作るには目的に合った金具探しが重要ですね。
今回は意外と重い軍幕を支える為に頑丈な金具を選びました。(重量は。。。そこそこ。)
ターボ用羽子板 50H
たぶん、建物の外壁などでパイプ類を固定する金具だと。。思います。
その中で一番小さい50Hをチョイスです。
羽子板部分の長穴が2つあるので、高さ調整も可能です。
個数は2つあれば十分ですが、セットで付いている皿形状のナットが2個欲しかったので4個揃えました。
吊りバンド ダンツキ 15A
ポールを取り付ける部分に使う金具です。
こちらは15Aが一番小さいサイズです。4個用意。
M6角座金
羽子板の長穴部分に使う座金です。
普通のM6ワッシャーや無くても良いのですが、固定時の安定感が違うので長穴の前後に使いました。
M6ボタンボルト35mmとワッシャー・蝶ナット
コレも絶対では無いですが、現地で締めたい時には車載工具としてもスパナよりプラスドライバーが絶対あると思います。
蝶ナットは締め易さとLEDランタンなどを引っ掛けられるのでオススメです。
ステンレス巻きパイプ 19mm
私の場合、ザックに入るポールとしてDODの19mm 40cm(ツーリング仕様)を使っています。
この二股化ジョイントの場合、ドイツ軍幕では150mm足りません。
そこで延長用として巻きパイプを用意しました。内径もジャストフィットです。
二股化ジョイント部の分解と組付け
最初に金具の必要な部分だけ取り出し、組んでいきます。
羽子板には皿形状ナットを追加します。
下側が高さ微調整用、上がパラコード抑えと雨除け(多少効果あると。。)です。
2個の部品取り羽子板は廃棄。(勿体ないですが。。)
吊りバンドは丸い方のみを使います。
こちらも残りは廃棄。。。
何か使えそうだけど。分かりません。
吊りバンドパーツは、交互に重ねて使います。
その方がポールを入れる丸い部分の内径が同じになります。
ジョイント部の加工
交互に重ねて任意の角度に調整した時にボルト固定部分の角が当たります。
そこで当たらない様にカーブを付けます。
削る道具はディスクグラインダーが最適ですが、金鋸で根性カットもアリです。
4個共に片側をカーブ強めに。
反対側は当たらないので加工なしです。
二股化ジョイントを組む
ジョイント部分の加工はカーブ付けだけなので、組んでいきます。
ドイツ軍幕の場合は下の長穴がベスかなと思います。
私の場合、ボルト→角座金→羽子板→角座金→スプリングワッシャー→ナットです。
この状態で、締付けます。
スプリングワッシャーを挟んでいるので緩まないかと。
分解できた方が違う高さの時(汎用性)に便利だと思います。
次にカーブカットしたポールホルダー(と呼びます。)を入れて。
スプリングワッシャーと蝶ナット。
2個製作して、ジョイント部は完成です。
中々の重量感ですが、強度重視です。
ポールの代わりに長い枝を使う場合は、ココで製作完了です。
野営時には枝を使ったり、ポールを使ったりして楽しんでいます。
ドイツ軍幕用延長ポールのカット
DODポールで以外でも外径21mmポールまでなら使えます。
ただし延長用パイプは別途探す必要があります。
今回の作例では19mmポールに150mm延長ポールを製作します。
巻パイプのカットはパイプカッターが有効ですが、場合によって巻いているステンレスの板がメクレやすくなります。
金鋸・ディスクグラインダー・ジグソーなどを使う方が良いですね。
カット完了です。
カット面を直角にカット出来れば、固定用穴の位置決めや繋いだ時の安定感が違います。
延長ポール固定穴の加工
延長ポールの固定穴は事故防止の為、加工をオススメします。
DODポールの場合、25mm位置に6mm穴です。
印を付けたらセンターポンチでマーキング。
固定穴あけは、ドリルガイドがあると正確にあけれます。
DODポールを差して使うと安定します。
巻パイプの場合、穴あけ時にこじるとメクレ上がるので注意です。
DODポールと繋いだ時の操作感を確かめながら、丸ヤスリなどで微調整します。
延長ポールの外径調整
19mmポールの場合、2mmほどすき間があきます。
そこで、1mm厚のゴムシートを巻いて調整します。傷防止にもなるので良いかなと。
多少の高さ調整用として4cm幅でカットしました。
ゴムシートを貼り付ける前に接着面をサンドペーパーなどで荒らし、脱脂します。
ゴムと金属を接着できる接着剤を塗布。
貼付け後は、ビニール紐などでグルグル巻きにして乾燥を待ちます。
この時点で接着剤で汚れますが、脱脂剤などでキレイになります。
二股化ジョイントの完成
延長パイプが完成したら繋げて固定感を確認。
とても頑丈な二股化ジョイント+延長パイプが完成です。
ポーランド軍幕の場合は、ジョイント1個と延長ポール20cm?(テントサイズに寄ります。)を用意すると使えます。
ポールを使う場合、ドイツ軍幕では2セット使います。余った中間ポールを加工する方法もあります。
製作を終えて
市販の二股化ジョイントでも良いですが、自身のキャンプスタイルや張り方に合わせて製作する方がフィットするので良いかなと思います。
汎用性があれば、様々な軍幕に使えるので手間は掛かりますが便利ですよ!
オススメグッズ
金属パイプがカット出来るキャンプDIYでもあると便利です!
今回の二股ジョイントで使うポールです。ドイツ軍幕には2setあると便利です。