野営ではノコギリを持ったり、ナイフ、斧を持ったりと持ち歩く事が多いです。
出来れば、全部ベルトに収めれると両手が空くので作業がしやすいですね。そこで、ノコギリをベルトに取り付けるベルトホルダーをレザークラフトで製作します。
それでは、キャンプ用ノコギリベルトホルダーの作り方をご紹介します!
ノコギリベルトホルダーの製作
今回は革厚1.5mmを使いました。ホルダー本体には補強をして3mm厚にします。
レザークラフト工具は、セットで購入した工具を使いました。
ノコギリベルトホルダーの採寸
今回収めるノコギリは、キャンプ界の名機「GOMBOY」です。
定番中の定番です。
切れ味最高!野営では特に良き友ですね。
キャンプ中に枝を切ったり、薪材をカットしたりと出し入れが多いノコギリです。
なので、シンプルで出し入れがしやすい感じにしようと思います。
初めて作るので、まずはシンプルな形で使用感を確かめようと思います。
そこで用意した型紙とサイズです。
3枚の革パーツから製作します。
革の切出し
革包丁やカッターで切出します。
単純な長方形なので切り出しは楽ですね。
切り出し完了。
さて、ドコから始めようかな。
革を水で柔らかくする
最初に、ノコギリを支えるホルダー部の革を柔らかくしてノコギリの形に合わせようと思います。
ジップロックに水と革パーツを入れて一晩寝かせます。
一晩経って柔らかくなった革をノコギリに合うカーブに形作ります。
ノコギリは錆びない様にサランラップ巻きに。
折り曲げ部分を重点的にシゴイて曲げ癖を作ります。
当初、ノコの形(モールド)を付けたらカッコいいなぁと。
しかし!
ノコギリが抜けないっ!
抜けるカーブの形に変更しました。トホホ。
裏補強革を貼付け
ホルダー部の形に乾くまでに。
ノコギリホルダー本体の製作をすすめます。
ハードな使い方になるので、革1.5mmの厚さでは心もとないです。そこで、2枚重ねにして強くします。
合わせ面の上部をすき取って、合わせた時に段差にならない様に。
サイビノールをホルダー本体両面に塗布。
貼り付けてガラス板でシゴイて圧着します。
R定規で丸く加工
角はR定規を使ってマーキング。
革包丁でライン通りに細かくカットします。
ホルダー部の取付
ホルダーと本体の接着位置を確認。
接着剤の食いつきが良くなる様に、カッターの刃等で表面を荒らします。
サイビノール(接着剤)を両方に塗布して。
奥様の洗濯バサミをお借りして。
圧着します。
ロウ糸で縫う
縫い代の幅は4mmに設定。
菱目打ちで縫い穴をあけます。
自作のレーシングポニーに固定して糸を縫います。
縫い目が不揃いにならない様に同じ針の差し方で。
縫い作業完成です。
菱目打ちと糸の太さは吟味が必要です。
ヘリ落としで角を取ります。
カシメ・ホックの取付
ホック用とカシメ用の穴を各サイズのポンチで穴あけ。
穴あけ完了!
専用のカシメ治具でホックとカシメを固定していきます。
ホックとカシメ固定が完了です。
コバの仕上げ
コバに水を付けて硬め、サンドペーパーで整えます。
更にトコノール(コバ仕上剤)を塗布。
トコノールが乾く前にコバ磨きで磨き上げます。
最後にコバコートの黒で着色して完了です。
ノコギリベルトホルダーの完成
ベルトの付替えを考えるとベルト通しはホック固定が便利です。
デザインはシンプルですが、今回は使い勝手重視。
更に使い込んで改良も考えて、カッコよくしたいと思います。
製作を終えて
レザークラフトはオンリーワンの自分の使い勝手を考えて出来るので楽しいですね。
使ってみてデザインを変えて、更にカッコよく出来るのもレザークラフトの趣味を持つ事の良さですね。是非、トライしてみて下さい!
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